「ちびせみ」本編の第一話。第二回目の更新です。ちびせみママも出てきました。
本編初登場の、ちびせみご尊顔がこれ。
なんでかわかりませんが、夫婦ふたりをジッと見上げてます。 彼女にとってはむしろこのふたりの方が侵入者なんでしょうか。
Flashでのブラシ作画でこういう絵ってなかなか面倒なのですが、これと↓は、この第一話の中ではマイベストな出来で気に入ってます。
それにしても、冒頭からちっちゃい子のパンツばっかり出てきて、変な漫画だと誤解を受けなければよいのですが……。「ちびせみ」はいたって健全な漫画ですので、どうか引き続き読んでくださいますよう何卒!
ママはちゃんとしてそうです。なにげにこっち向いてパンツはいてるちびせみが、萌えに寄せない方向で可愛い感じに描けた(と思う)ので、このコマはちょっとお気に入りです。
見えてきたiPad と Procreate の強み
私はiPad pro の 9.7インチを買ってから iPad pro と Procreate で絵を描き始めました。
「レトロゲーム絵日記」で iPad proでのお絵かきとProcreateの基本機能を習得しつつこの第一話のネームを描いて、それから 11インチに新調して、がっつり漫画を描き始めた感じです。
Procreateは基本的に小ウインドウ的な物が何も出ず、画面全体がお絵かきキャンバスとして使えて本当にシンプル。ほぼほぼ全ての機能がタップで呼び出せて、描き味も自然で好きです。
「グリッド」と「3点透視」の定規が使えるのも重宝(なにげに「メディバン」に無いんですよねこの機能)です。 ほんとに背景描くのに必須ですよね。
マスク機能もてっとり早くて好みですし、レイヤー操作もグループ化などの指操作が洗練されてて楽ちん。 慣れれば慣れるほどに「楽に描ける」ようになってくのがわかりました……!
そして弱み
そんな iPad pro と Procreate ですが弱点もありました。
1つ目は iPad pro が、なんだかんだでタブレットだということ。 具体的には「スワップ」が使えないので、メモリ上限がそのままProcreate で使えるレイヤー枚数の上限になってしまうことでした。
今使っている iPad pro の11インチはメモリ4GBなんですが、これだとB5原稿サイズ(600dpi)の仕上げサイズ、4442x6213ピクセルなら15枚しかレイヤーを使えないんですよね…。
絵を描くこと以外に、使うレイヤー数の節約・効率化のことも並行で考えないといけないのはストレスでしたねー。 最低でも20枚は欲しいところ。
ていうか背景だけでこれですから、iPad pro と Procreateだけで印刷サイズの原稿を描きあげるのはちょっと無理があるのかも。
Procreateアプリ単体の方も、まだちょっと漫画にはしんどいところがあります。 二値ブラシ、二値レイヤーが無いところです。
どのブラシを使ってもアンチエイリアシングがかかってしまいます。 厳密にはイラスト向きツールであって、漫画向きではないんですよね……。
私は背景を Procreate で描いてますが、後で Photoshopで取り込んで二値化してます。
というわけで まとめ
iPad pro + Procreate のお絵かき環境についてまとめると、絵を描く分には申し分ないんですが、レイヤー数制限や二値非対応などの運用面で「漫画制作」はしんどい……だと、私は思います。
個人的にはやっぱり、ネームと下書き向けだと思いますね。 漫画については。そういう意味では最強の部類に入ると思います。
……さて、今回の製作日誌はこの辺で。
次回はメディバンの使用感を書く予定です。 漫画の更新ともどもよろしくお願いいたします。