いつ遊んでも新しい気がした秀逸ポップなシューティングゲーム
ゲーセン最盛期(たぶん)に学生時代を過ごした私にとって、ゲーセンの花形はシューティングゲームでした。
ストII 後は格ゲーが台頭してくるわけですが、そんなシューティングゲーの流行りにかげりが見えた頃、既に古ゲーとして認知されつつもゲーセンで稼動し続けていたのが、昭和の名作横スクロールシューティングゲーム、「ファンタジーゾーン」でした。
私が高校生くらいの時には、一回50円が相場のゲーセンで、確か10円で遊べたと思います。 完全に3軍くらいの扱い。
なのですが、抜けるようなキレキレのシンセ音に鮮やかなパステル調の色使い、そして他とは一線を画したポップアートなデザインな世界観のこの「ファンタジーゾーン」は、私のゲーセンプレイのローテーションから外れることはありませんでした。 いつ遊んでも古い気がしない。
「ファンタジーゾーン」のアートワークは、色使いのポップさも楽しいんですが、それだけではなく背景から登場する事物もろもろが「なんだかわからない世界」なのが面白いんですよね。
それもただ奇をてらったのとは違い、洗練された、美しくも統一性のあるデザインで、面白いと同時に、かっこよくもかわいくもある。
自キャラの「オパオパ」なんて、あれほどシンプルで洗練されたデザインは、今でも中々見れるものではないと思います。
サウンド展開が豊富すぎるレジェンドゲー
何気にいま、Amazon のプライム会員におまけで付いてくるサービス「Amazon Prime Music」で、レトロゲーのゲームミュージックが充実しています。
そこで「ファンタジーゾーン」の曲が「アーケード版」「セガ マークIII版」「他ゲームでBGMが使われた時のアレンジ版」…と、「一体いくつバージョンがあるんだよ」と言いたくなるくらいの各種ハード音源が、色々と無料でストリーム視聴できるようになっています。
それにしても「ファンタジーゾーン」は、曲もまたポップで楽しくてかっこいいですよねえ。
1面の曲は最初の音が本当に印象的で、このゲームのイメージをそのまま表すようなワクワク感のある曲に思います。
ボスと戦う時の曲は短いループなんですがテンションめきめき上がる良曲。 今もこうして、このコラムを書きながら聴いてるんですが、今聴いてもちっとも古さを感じません。
いまや叶わぬ願いですが、またあのだだっ広いゲーセン空間で、アーケード筐体でファンタジーゾーンをやりたいなあ…。