ApplePencilで絵を描くならペーパーライク保護フィルムは必須。
私は、普通のiPadでは保護フィルムは使わない人間です。元々の時点で良いものですし、私は外へ持ち運んだりもしませんので。でも、お絵かき用のiPadProだけは別です。
iPadPro 、「ペンのすべり」だけはよろしくないからです。
というわけで、色々なメーカーさんから各種の「紙のような描き心地」のペーパーライク保護フィルムが出ています。
自分はミヤビックスさんとPDA工房さんのしか試したことはありませんが、ぶっちゃけ人間は慣れるものなので、何を買っても最終的には問題ないかと。 1か月後には手の方がフィルムに適応して使いこなせてるんではと思います。
その上で「なんかちょっと違うな」と思ったら、買い替えのタイミングで違うのを試してみればいいのではと。 「これも違ったな」と思ったとしてもそれなりに慣れるので、半年くらい使いこんでまた買えばいいんじゃないかあと、私は思います。
むしろ考慮すべきは「覚悟的なもの」
どのペーパーライクフィルムを買うかを考えるに当たって、むしろ考慮すべきは、まずペーパーライク保護フィルムを貼ることで、以下 4点のデメリットを呑む覚悟が要る、ということです。
- 画面の色が野暮ったくなる。(シャープさが消えて明度も落ちる。逆に黒は白っぽくなる。フィルムの凹凸がノイズのようにかかる)
- 指のすべりも摩擦が増えてサラサラする。
- ごくたまに、タップの反応が悪くなる。(厚みのあるフィルムは特に)
- Apple Pencil のペン先の磨耗が激しくなる。(モノによっては3ヶ月くらいでおしゃか)
上記の詳細は、他のサイトさんでもろもろ書かれているので割愛します。 ていうか、この数行が全てですね。 これに納得して書き味を優先できるのなら、メーカーごとの差異は人間の手の適応力で何とかなるんじゃないでしょうか。
とはいえ、「ペーパーライクフィルム」として機能しないものを買っては意味がありません。 まあ、ネット界隈でレビューが出ている 「ミヤビックス」「MSファクトリー」「クリアビュー」「エレコム」「PDA工房」 のペーパーライク保護フィルムの中から各レビューを読みつつ、自分がピンと来たものを選べば大丈夫ではと思います。
この中で私がレビューをするのは、PDA工房さんのフィルムです。
iPad Pro 11インチペーパーライクフィルム(PDA工房)届いた!
昨日が iPad Pro 11インチの発売日だったというのに、前の週からamazonで予約が出来て、発売日の翌日には対応したフィルムが家に届くという…なんかすごい世界ですよね。
届いてびっくりしました。
PDA工房さんは液晶フィルム会社の老舗なんですが、以前から簡易包装で有名でした。 私は前にもここで保護フィルムを買っているのですが、その時も「これ…ちゃんとした会社の奴だよね…?」と、失礼ながら不安になったものでした(もちろんちゃんとしてます)。その経験を踏まえた私としても、これはスーパーシンプルです。
PDA工房さんにしても、iPad Pro 11インチを実際に入手したのは昨日のはず。 ニューヨークの発表会にでも行っていなければ触ることも出来なかったはずです。
もしかしたら映像などを見ながら新サイズの「11インチ」のフィルムを突貫で作って、速攻で発送しているのかもしれません。 なので包装がさらにシンプルになったのかな…? 想像の域を出ませんが。
さてさて、道具を揃えて貼りましたよ。 液晶クリーナーと紙ガムテープ。 いつも通りクリーナーで本体を綺麗にしてぺたり。その後は気泡の部分にあるゴミを紙ガムテープでちまちまとりながら、ならしていきます。
クリーナーはモニター掃除用のを使い回しです。テープはセロテープでも良いのですが、紙のガムテープは手でちぎれるので楽なんですよね。
完了!
少し白っぽくなってるのは撮影の加減ではありません。 本当にこれくらい見た目がマットになります。
それにしても、カメラレンズ用にフィルムに開ける穴だけはちょっといただけないですね。 「これだけ穴開けておけば間違い無いだろう」と言わんばかりに穴だらけです。 まあ、現物の iPad Pro の11インチが手許に無かったでしょうから、こういうアプローチで間に合わせたというところなのでしょうか。
これは amazonの予約商品ページの段階で見て、納得の上で買っているので文句は無いのですが…不安でした。 ちゃんとカメラレンズの位置に穴が来るのか、こんなに穴が開いていて見栄えが悪くならないのか、そこから汚れや空気は入らないのか。
とりあえず、位置はOK! 空気もとりあえずは問題なし!
汚れとゴミについては、これからわかっていくでしょう。 そして見栄えは…やっぱりよろしくないですね(笑)。 慣れるとは思いますが。
ともあれ、これでやっと、 この iPad Pro でのお絵描きがスタートできます。
これには意外なメリットがありました…。
上下がわかりやすくなります。
ホームボタンがなくなったことで、今回の iPad Pro はどっちが上かがわかりにくくなったのですが、このポツポツ穴が開いてくれたおかげでちょうどいい按配での目立ち加減でよい「上」の目印に。 これがなんていうか、わざわざこの記事に追記したくなるくらい地味に便利なのでした…。
PDA工房さんのペーパーライクフィルム描き心地の雑感
さて。 PDA工房さんのペーパーライクフィルム。 描き心地の雑感です。
実のところ、他の iPad Pro でも1年ほど使いましたが、特に買い替えすることも無く快適に使えてました。耐久性は普通にあるかと思います。
説明書には「ざらざら度合いMAX」みたく書かれてますが、言われるほどざらざらでも無いように思います (とはいえ、ペン先は結構けずれて、3ヶ月で磨耗して交換しました)。
スケッチブックや画用紙とかのそれよりは、ずっとスルスルしていて、コピー用紙にシャーペンで描いてる感覚が近いと思います。 たまに「もうちょっと摩擦あってもいいんだよな」とか思ったりもするんですが、漫画のネームやラフなどをさくさく描きたい時にはこれぐらいが最適に感じます。
お値段は、高めの価格帯です。 とはいえ他の「高めの価格設定」メーカーと大して変わりはありません。 ただ、他メーカーさんだと、フィルムを貼る時に便利なテープやらシールやらがついているので、PDA工房さんのはそれがない分、ちょっと高めと言えるかもです。
ここでもう一回リンク貼っておきましょう。
みなさんのご検討の一助になれれば幸いです!
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