11インチ推しだった私が買った 2つの理由
メモリ8GBのiPad proが欲しかった
お絵描きアプリ「Procreate」のレイヤー数が足りなくて、もっとメモリがある iPad proが欲しかった…… 使用可能なレイヤー数はメモリ依存なのです。
それまで使っていた11インチの iPad pro は 2018年型でメモリは4GBだったのですが、今回の2021年型はメモリがなんとその2倍の 8GB! これは買わなくてはと思いました。
11インチと12.9インチを比べてみたい!
11インチしか持っていないので、単純に12.9インチの世界を体験したい!
……と言うのはもちろんなのですが、過去記事で11インチを推していたこの私が 12.9インチを持ってもいないでそれを言うのには実は少々引け目があったのでした。
それで11インチでのお絵かきをかなりやった今、12.9インチを買って試すことには大きな意義があると思ったわけです。
ちなみに11インチか12.9インチかの考察記事はこちら。
大筋では今もこの記事と意見は変わってないですが、少し軌道修正があります。本記事と合わせて読んでいただくことを推奨します!
買った!届いた!
2021年型、iPad pro 128GBストレージモデル……!
ふたを開けると箱すり切りいっぱいで iPad pro のスクリーン。テンションあがりますね。
メモリ8GB!Procreate のレイヤーが倍増!
さて、さっそく確認したのが、お絵描きアプリ「Procreate」のレイヤー数。
上記の様に、私は漫画を「4442 x 6213」ピクセル(B5を600dpiにした時の印刷範囲)で描いているのですが、2018年版のメモリが 4GBな iPad proだと……
最大のレイヤー数は 15枚。 これ、結構やりくり大変なんですよね…。
そして、今回買ったメモリ 8GBの iPad proで試してみると……
!!!!!
余裕の 33枚!!!!!!
何と 2倍以上 です!
私は Procreateでは、線画の漫画原稿か簡単な色塗りのイラストしか描かないので、レイヤーは 20枚……いや、25枚もあれば必要充分以上な人間です。
33枚もあれば、私ぐらいの絵描きなら余るくらい! 個人的に、10枚増えるくらいを想像していたのですが、まさかの 18枚プラスとは……!
サイズ12.9インチの世界
期待していたメモリ部分では期待以上でしたが、実際の使い勝手はどうでしょう?
作業エリア
12.9インチで、トーン貼りに活用している「メディバン」で原稿ファイルを開いてみました。
うん、これならブラシやレイヤーのウインドウを出したままでも原稿表示余裕ですね。
ちなみに 11インチで開くとこう。「微妙に微妙」なんですよね。ちょっと大きく表示すると原稿が縦で入りきらず、ブラシやレイヤーウインドウも狭いです。
作業できないこともないですが、私は「これだったらPCでやるわ」と、PCにファイルを移行して作業してました。
ん? あんまり変わって見えないですって?
では、こちもご覧ください……
物理的に並べたら、圧倒的に使いやすくなったことは一目瞭然!!!
これだったら iPad pro ででも、トーン貼り作業とかもろもろできちゃいます!
当たり前のことですがお絵描き人間にとって、作業エリアは大きいが正義ですねえ。
2,732 x 2,048ピクセル(12.9)、2,388 x 1,668ピクセル(11インチ)
携帯性
この 12.9インチ、私は「これは携帯性はあきらめるしかないな」と思っていました。
持って運ぶという意味での携帯性は充分にありますが、携帯したまま使うという意味での「携帯(使用)性」は皆無だろうなと。
私は手が大きいので、11インチだとこんな風に片手で持って Web閲覧余裕ですし(このまま人差し指でスライド操作可能)、寝っ転がって絵を描いたりもしてました。
これが 12.9インチになると……
あれ? 割とさくっと持てたぞ? 意外にイケる……??
でもって寝っ転がってのお絵描きも、ちょっと無理がありますね……
いや、できるんですが、11インチを持ってるんなら そっち使う方が 10倍ラクです。
なるほど、ここで使い分け&すみ分けって感じですね。
11インチ と 12.9インチは共存が無敵
11インチ
- 漫画のネーム描き
- 普段使いの情報端末
12.9インチ
- 線画ほか、原稿作業のほとんど
- Yourube とかネトフリを見る時
という感じになりますかね。
ここまでしっかり作業できる 12.9インチは、本当に私にとって新たな、パーフェクトに頼れる相棒。
一方、腰痛持ちの私としてはネーム描きはベッドでやるものなので、そこに付き合ってくれる 11インチは、私にとって代えがたい友達のような存在になりそうです。
私はネームに時間をかけるので、12.9インチだけしか無かったらちょっと不便を感じるでしょうね。
【お絵描き目線】2021年版 12.9インチの評価
はっきり言って お絵描き液タブとしての12.9インチは、携帯使用性以外は 11インチの上位互換です。私みたいに寝っ転がってネーム描きをする時以外は 12.9インチでやるのが最適解。
何より快適です。大きいは正義!
とはいえコスパ的には、PCあるなら11インチ
ただまあ、2つの値段差を考えると、コスパ的にはやはり 11インチに軍配上がるかなあ。
さらに、以前の記事でも書きましたが 「PCと連携」するのであれば、12.9インチが 11インチに勝ってる部分はPCで補えます。
PCで使い慣れたお絵描き環境がある人なら、11インチでやれるところまでやって、大きい作業エリアが必要なパートになったらPCに移行すればよいわけです。 メディバンにしろクリスタにしろ今時のお絵描きソフトだったら、クラウド経由でタブレットとPCの連携はカンタンにできますからね。
PCが無い OR 2枚目に12.9インチ!
……でも、逆に言えば、お絵描き用のPCが無い人には 12.9インチがオススメってことになってきます。その価値ぶんコスパが上昇する感じです。
iPad proは下手なPC買うよりもずっと高性能ですし、 キーボードを用意すれば文字打ちに写植も不便なくできますしね。
また、11インチを既に持っているのなら、 2枚目としての12.9インチもまた、超おすすめです。
特に私の様に、メモリが少ないモデルの 11インチを使用している人には是非是非お勧めしたいです。 今の 11インチとの併用が本当に便利です。共存が無敵。処分する必要ありません。
Web閲覧や「ながらお絵描き」するには 11インチが圧勝。どこでも持って行って手に持ったまま戦えますし、艦隊で言えば「駆逐艦」タイプ。
一方の 12.9インチは「本気で戦いたい」時に、最も頼りになる「母艦」タイプと言えるでしょう。 クォリティを高めて完成させるのはこちらに任せると。
……で、もう何年かして、いよいよ11インチが使えなくなってきたり壊れたりしたら、その時はむしろ iPad Air の最新版を買うのが良いと思います。 以前、こちらの記事でも書きましたが、現状の iPad Air4 でもお絵描きする分には iPad pro にほとんど劣りません。メモリも4GBで最低限ありますし。
というわけで、買ってよかった
迷いに迷って買った 2021年の最新版 iPad pro 12.9インチ。
まず 大きいは正義 で作画効率・作業効率が超アップ!
スペックを数字で見て「そりゃそうだろ」と思ってはいましたが、手に取って自分の使っているお絵描きツールで実際に確かめてみると、その恩恵の大きさは想像以上の物でした。
そして、最新版ゆえの高スペック「メモリ8GB」の火力は半端ないですね。まさか Procreate のレイヤー数が2倍以上になるとは!嬉しい誤算で狂気乱舞…… 本当に買ってよかったです。
以上、お絵描き目線での「2021年新型 iPad pro 12.9インチ」のレビュー記事でした。
購入にあたって迷っておられる方々の、背中を押す一助になれれば幸いです。 みなさんにも、快適で楽しいデジタルお絵かきライフが訪れんことをお祈りしております!
★それで、11インチにするか12.9インチにするか…… については、本記事を参考にしていただけましたら幸いです!