サーバーを「エックスサーバー」に引っ越しました。
引越しのきっかけ
今まで使っていたレンタルサーバーは8年の付き合いで特に不満はなかったのですが、WordPressのセットアップをして色々勉強していく内に、色々知って諸々考え直しました。
具体的には、mod_deflate の非対応が大きかったです。
gzip圧縮ができないので閲覧まわりの速度が落ちますし、Google先生にも怒られてしまいます(最近の大手のレンタルサーバーならこの機能はほぼ標準な様です)。
それと、SSL対応(https化)へのフォローが無かったのも最後に響きました。
されに、月額1000円でサーバー容量が10GBというのは今の相場では少なすぎるということがわかってきました(今まで調べたことが無かった)。
エックスサーバーにしたゆるい理由
上記をカバーするレンタルサーバー屋さんを色々調べて、ロリポップ、ヘテムル、さくら、エックスサーバーが候補に残りました。 そこから後は雑に、現状の主用途であるWordpressユーザーが多そうなところを選んだ形です。
自分がいいなと思って見ていたWordPressサイトの半分以上がエックスサーバーだったので「じゃあそこで」と。
メジャーどころは、トラブルにあった時でもググって情報を集めやすいですし、自分と似たようなユーザーが多いとなると今後の運用にあたって参考になる記事も多そうですから。
そんな日和見な、ゆるい理由です。
引越しの段取りでの備忘録
段取り自体については、詳しいサイトが沢山あるのでそこを見れば何とかなるかと。 そもそも、エックスサーバーのサイトに書いてある説明が必要十分です。
ただ、用語や前提知識が結構きっついので、導入をしている個人サイトの記事を事例として併せて見ながらやりました。
びっくりしたのは、かなりの割合でエックスサーバーサイトの説明通りでは無く、自己流でやってる人が多かったことでした。
本来は、そういう説明を見なくても分かる人がデフォな世界なんだなあと緊張しました。
段取りを箇条書きでまとめるとこんな感じ
- FTPで WordPressの入ってるフォルダをローカルにDL。
- 元のレンタルサーバーのphpmyadminでDBをエキスポート/DL。
- エックスサーバーを契約。
- エックスサーバーのドメインをsemiro.infoに設定。
- エックスサーバーにWordPressフォルダをwp_config.php を修正してアップ。
- エックスサーバーのphpmyadminでDBをインポート。
- 動作確認(hostsいじって確認)。
- ドメイン管理会社(うちはYahoo)のコンソールでDNS変更。
- メールアカウントをエックスサーバー側で作成。
- ローカルのメールクライアント対応。
- DNS変更が浸透するまで待つ(スマホで見ても変わってたらGO)。
- 元のレンタルサーバーを解約。
つまづいたこと
SSL対応=https化申請ができない!?
データの引越しした後(まだドメインのDNS変更はしてない)に、その時点でエックスサーバーでのhttps化申請ができるのに気付いてやってみたのですが、エラーが出てあせりました。
でも実はこの申請って、DNS変更が済んで、ある程度時間が経ってからじゃないとできないんですよね…。 エックスサーバーさんも紛らわしいことをします(苦笑)。
今にして思えば当たり前のことなのですが、エラーが出た時には冷や汗をかきました……。 DNS変更の後、半日~1日待ってからやりましょう。
SSL対応後、画像含む内部リンクのURLの全修正…
SSL対応は全ての内部リンクが https 化されてないと意味がありません。 それは画像リンクも同様です。
何百もある画像ファイルのことを思って、それらのURLで「http~」となっているのを一々「https~」に直さなければいけないのかと一瞬途方にくれましたが、WordPress に置換プラグイン「Search Regex」があると知り、事なきを得ました。
ただ、置換作業は一括で進むので間違ったら取り返しがつかないことになります。 検索/置換ワードにはずいぶんと気を使って進めました。
でも、もしかしたらそんなに怖がらずに、画像だけでなく全ての内部リンクの修正は 「http → https」 で置換しちゃえば一瞬で済んだのかもしれませんね。 怖くてやれませんでしたけども。
意外と楽に済んだこと
ドメインのサーバー移行
元のレンタルサーバーに知らせることなく、ドメイン管理会社のWebコンソール上で「今からこっちの IPアドレスが semiro.info ね」と指定するだけでさっくり済んじゃいました。
ドメイン管理の会社をレンタルサーバーとは別の会社にしておいたから、こうもあっさり言ったんだと思いますが、本当に拍子抜け。
もろもろ1日で終わった「所要時間」
ろくにphpmyadmin にも触ったことがない初心者なので 2、3日は覚悟していたのですが、作業自体は4,5時間でした。あとは自分に知識が無いゆえのトラブル対応でもう4,5時間といったところです。
トラブル対応
エラーコードを貼り付けてググるだけで解法が見つかったりなど、さすがに WordPress 人口と、エックスサーバーのユーザー数の多さに助けられた形ですかね。
望外に嬉しかったこと
「mod_pagespeed」という最近の技術に対応していたことや「Xアクセラレータ」というサービスのおかげで、描画スピードを体感できるくらい高速化してもらえたこと。
正直、もう高速化までは手が回らないなと思っていたところです。 流石はブログ……特にWordPress に向いていると噂のレンタルサーバーといったところでしょうか。 レンタルサーバー屋さんを引っ越してよかった。
ともあれ
なんとか無事に引っ越せて、当初の目的の gzip圧縮とSSL対応が叶いました。
ちなみにここまで触れませんでしたが、サーバー容量も200GBで超余裕になりました。 それでコストは今までと同じ月額1000円。 大変に満足しています。
なんでもやってみるもんです! 同じような境遇の方、一念発起してみてもよいかもしれませんよ?