「iPad(pro)」と「ApplePencil」の導入で、私はアナログのお絵かきをする機会はかなり減りました。でも、そうは言っても、目の前の「紙」という物質に「絵」を固定させていくアナログ作業もまた、これはこれで捨てがたい快楽ですよね。
そんなわけで、今日はデジタルな iPad (pro)を使ってアナログに遊ぶネタを描いてみようと思います。
トレス台アプリはいいぞ!
単に iPad を物理的にトレス台にしたいだけなら話は簡単です。まっ白い画像を明るさ最大にして、その上にトレスしたい紙素材を置いて、さらにその上に紙を置いて描けばよいのです。
でも、せっかく iPad を使ってトレス台的なことをするんなら、お手本の絵はデジタル画像 にした方が楽しいですよ!
ネットにある絵でも自分の絵でも写真でも、iPadに表示させた画面の上に直接紙を置いてトレス。 間に挟む紙が1枚減るので線が見え易くなりますし、お手本の位置や大きさ、角度も デジタルゆえに好きに変えられますからね!
……そう、指や手が画面に当たることで、お手本が動いちゃうんですよね。 「写真」アプリを終了させてしまったり、HOMEに戻ってしまったりと全然駄目。
そこで「餅は餅屋」じゃないですが、専用アプリの出番と言うわけです。
私が使っているのはシンプルにこれ。「とれすだい!」
240円。有料アプリですが、これはその価値がありますよ!
普通のブログサイト記事だったら、これの使い方とかの詳細を書くんでしょうけど、これ、触ればすぐわかるアプリなんで割愛です。大丈夫ですよ。 恐れず飛び込んでください。
やれることだけまとめておくので、それだけ理解しておけば、ほんと触れば分っちゃうかと。
- カメラロールにある画像を選んで、拡大、縮小、移動、回転、反転できる。
- 「ロック」をかけると何をしても画像が動かなくなる。HOMEボタン押しても動かない!
- 「ロック」は、iPad をガクガクっと物理的に揺らせば解除(ここ賢いですよね)!
- 画面の明るさを調整可能(MAXはすごくまぶしい!)
- トレスをしやすくするためのフィルターも複数あるよ!
どうです? 楽しそうに思えませんか?
楽しい上に便利! ハガキにトレス!
普通の紙でトレスをするのは、普通に「楽しい」のためですけど、ハガキにトレスできるとなると実用も伴って「便利」ですよ!
年賀状や暑中見舞い、四季折々のご挨拶に、トレスとはいえ手描きイラストのハガキはいかがです? 私は、年賀状の干支の絵を、フリー素材とか動物の写真からトレスして描いたりもしてます。
もちろん、自分で描いたオリジナルのCGをトレスしたっていいわけです! これはもう、楽しい!
用意すること・もの
- お絵かきできる iPad とペンのセット
- お手本画像を iPad に保存(「写真」アプリで見られる状態ならOK)
- アプリ「とれすだい!」
- 筆記用具と紙
- マスキングテープ
マスキングテープは何でもOK。 私は一番やっすいの買ってます。 後ではがすので、粘着力が強すぎない物が良いです。手で破けるぐらいのやわい奴だと、取り回しが楽ですよ。
で、「とれすだい!」でお手本を準備してロックをかけたら、紙をマスキングテープで貼ります。 紙にひっついてビリビリと破けないように、紙には最低限の面積で貼りましょう。
そしたらおもむろに描き始めます。 私のお手本は PCエンジン版「奇々怪界」パッケージのお小夜ちゃん画像。 2.5頭身から、ぐっとお姉さんになったこのお小夜ちゃんも可愛いですよね。
今回はいきなり水性ボールペンで描いちゃってますけど、シャーペンで描いて後からペン入れのが良いです。たぶん。
ハガキもばっちり貫通して描けます。 カラーでここまでいけるんで、モノクロの線画ならもっとくっきり出ます。
たまにめくって確認しつつ描き描き。
なんていうか、ほんとに普通に楽しいので、ぜひぜひ皆さんにやってもらいたいですね。
デジタル機材で、CGをコントロールする部分までを電子的にやって、発光して紙を透過させる部分までを機械的にやって、そこからのトレスを人力でやるという、この デジタルとアナログのハイブリッド感。
皆さんの iPad お絵かきライフが少しでも楽しくなれば幸いでございます。
以上、iPad でのトレスイラスト遊びのススメでした!