2Pプレイがとにかく面白かった、初期ファミコンゲームの傑作「バルーンファイト」。
風船でフワフワと浮揚&鮮やかな滑空で敵を倒していく、独特でコミカルなアクションゲームです。
私はこれが大好きで大好きで。 このバルーンファイトは、友達が来た時の接待ゲームのスタメンでした。 2Pプレイがなんとも熱くて飽きなかったんですよね。
2P「協力」プレイ? ちゃんちゃらおかしいわ!
重要なのは、「2Pプレイ」といっても「協力プレイ」ではありません。 仁義無き無情な「殺し合いプレイ」です。
このゲーム、風船を割ることで敵を倒していくのですが、自分もまた風船を全て割られるとミスになってしまいます。
風船のフワフワ浮揚と、空中移動での慣性挙動をうまく調整しながら、敵の風船を割るように操作するわけなんですが、これが中々思い通りにいかなくて「ついうっかり」2Pプレイ中の相棒の風船を割ってしまったりするんですよね……。
その瞬間、無音のゴングが鳴るというわけです。
敵そっちのけで憎しみの連鎖の応酬が始まります。
こうなるともう、協力して1面でも多くクリアして先に進むなんて目的は、どうでもよくなってしまいます。
そしてまた、面白いんですよ、これが。
無情な殺しのテクニックと暗黙のルール
- 海面近くで上昇妨害で落とす
- とにかく雲に押し付ける >> カミナリ狙い
- 「ちゃんとやろうぜ」からの裏切り
ゲーム内外での熱い駆け引きが繰り広げられ、時にののしり合いながらも、結局は爆笑しながら遊んだものでした。 まあ、ケンカになったこともありましたが…。
でも一応、ミスした後の復帰タイミングでの「ハメ」だけはNGだとか、遊びが成り立つ最低限のルールだけはあったように記憶しています。
そういうのって他のゲームでもありましたよね。 そう言えば初代「マリオブラザーズ」での2P殺し合いゲーでも、最初に「POW」を全部壊してから死合開始というのが暗黙のルールでした。
配色が渋かった「バルーンファイト」
ところで今回イラストを描いていて気になったのは、随分と配色が地味なことです。
プレイヤーキャラクターの1P、2Pは赤青の原色ギンギンですが、他の部分についてはパッケージとゲーム中どちらも何とも地味なんですよ。
特にこのお魚の色味の渋いことといったら…。緑と紫に灰色。 ザコ臭ただよう 貫禄ある色使いです。
ちなみにゲーム中だと赤茶色。やっぱり渋すぎる……。 まあ、ファミコンは画面内に使える色数がものすごく少ないので、しかたないんですけどね。
ゲーム内容より友達との思い出の方が印象深かった
さてこのゲーム、結構ソロでもやりこんだはずなんですが、あまりゲーム自体の深い思い出って無いんですよね。
今回、記憶の裏取りのためにYoutubeでプレイ動画なんかも見たんですが、その時「あ、そうか。そういやこのゲームBGM無かったっけ」と思ったほどの浅さです。(BGMはあるんですが、「バルーントリップ」という一人でのチャレンジモードでのみ再生)
(バルーントリップ)
それよりも思い出すのは、このゲームでワイワイ遊んで罰ゲームをかけたりローカルルールを考えたりと、「バルーンファイト」を介した友達とのやりとりです。
このゲームは普通のゲームと違い、プレイヤーキャラクターを簡単には自由自在に動かせません。 上述の通り、なかなか思ったところに行ってくれなかったりします。
そういった余裕の無い状況での対戦駆け引きは、これがどうも妙に滑稽で笑えるんですよねえ。 こんなバカなことを一緒にやって熱くなってくれる友達との思い出は、なかなか忘れられないものです。
バルーンファイト、今はSwitchでネットを介して2P対戦もできるんですよね。 誰か遊んでくれませんか。 悲しいかな、私の友達にはレトロゲーをSwitchで買うような数寄者がいないので……。
熱い死合、いざ尋常にやりましょう!
以上、レトロゲーム絵日記 021、「バルーンファイト」でした!
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