多彩なジャンプと滑空で進む、中毒性ある「避け」ゲー
ピラミッドの中をゴール目指して進む、2D横スクロールゲームの傑作「マイティボンジャック」! 主人公のボンジャックを操作し、ジャンプと滑空アクションで敵を避けて探索するのがゲームの基本。 なかなかテクニカルなゲームでした!
基本的に敵を攻撃することはできませんが、とにかくジャンプアクションが優秀で気持ち良いのです。 この多彩なアクションで敵を避けて進むゲームデザインがとても優れています。
滅茶苦茶優秀で気持ち良いジャンプアクション
ボンジャック君は、画面のなかでこれくらいのサイズ感なのですが
- 通常ジャンプ…画面の2/3の高さまで垂直上昇(ゲームのジャンプ力的に異常に高い)
- 上押しながらジャンプ…画面の一番上まで垂直上昇(同上)
- 下押しながらジャンプ…画面の半分まで垂直上昇
- ジャンプキャンセル…滞空中に再度ジャンプボタンで、そこから下降(超便利)
- ホバー(滑空)…滞空中にジャンプボタン連打で超ゆっくり下降。滑空が可能。
- 低速落下…落下中に上ボタンで通常よりゆっくり落下。
- 高速落下…落下中に下ボタンで通常より早く落下(テトリスのアレな感じ)
こんなにも多彩なジャンプアクションで、画面を縦横無尽に飛び回ることが出来ます。
で
こんなに優良なアクションがあるんだから、敵は避けてね!!
というゲームデザインなわけです。
ジャンプを使ったアイテム&隠し通路探し
宝箱上でのジャンプでお宝を手に入れられるほか、一部の足場や地形は、上に乗ってジャンプすることで破壊できます。 これで隠し通路を見つけたり、その中の隠しアイテムを取得することもできます。
ジャンプで敵から逃げ回りながら、宝箱や地形をガンガンジャンプアクションで壊していく遊びなんですね。
こういったジャンプアクションに付随した遊びで、マイティボンジャックは構成されています。 そのデザインがまたいい感じなんですよね~。 難しいけど楽しい。 昭和ゲームの基本と言えるでしょう。
マルチエンディングが鬼…!
「ピラミッドに幽閉された王族の救助」がボンジャックの目的。
普通にプレイしていたら王様を助けて終了なんですが、いくつかの条件をクリアすることによって「王女(王様の奥さん)」「姫(クリア後にボンジャックと結婚)」「ボンジャックのお父さん」までを救出するマルチエンディングを見ることができます。
条件は、スペシャルなコインを一定以上集めることと、水晶玉的な隠しアイテムを2つゲットすること。 これがもう隠し場所もさることながら、見つけてから取るまでのアクションが激ムズで、攻略本無しではまずムリだったなと思います。
攻略本はボロボロになるまで読み込みましたね。熱かった!
今は攻略本が無くても、攻略サイトが色々とあるので困らなさそうですね。
当時、子供時代の私は「お父さん」はムリでしたが、「姫」までは救出しました (攻略本片手でこれですから、私のへたれ度合いもわかろうというものです)。
これまた、特にバックボーンやストーリーは提示されませんが、想像の伸びしろというか糊しろというか、ストーリーを妄想しがいのあるつくりになっていると思います。
相変わらずパッケージ絵と中身が違う(笑)
当時のファミコンでは普通によくあったことなので、21世紀の今それを指摘するのはアレなんですが、パッケージと実際のゲーム中とで、ボンジャック君のマスクの色が全然ちがうんですよね。
銀色のマスクが青色に…
そしてさらに、ファミコンのドット解像度にしたことで角がわかりづらくなって寧ろ…
元々はアーケードゲームだったということなので、オリジナルではシルバーマスクだったのかなと思いきや、アーケードゲームの時点でも、説明書きではシルバーマスクでゲーム中は水色マスク……。 どういうこだわりだったんでしょうね…。
この「レトロゲー絵日記」では、自分がプレイした思い出を優先すべく、イラストはゲーム中の青マスクにしてあります。
お姫様は、公式の絵が無いので、ドット絵からの想像です。 とりあえず白いドレスとティアラはあったので、それを反映しています。可愛い子なんでしょうね、きっと。
トゥルーエンディングと偏差値アップ目指して…!
なんとも手ごわいゲームデザインですが、上述の通り非常に良くできたジャンプアクションゲームですので、未プレイの人は是非さわってみて欲しいです。
以上、レトロゲー絵日記「マイティボンジャック」でした!
どういう計算方法になっているのやら~。