iPadPro(iPad2018含む)がKindleゲームブックに便利!
「ゲームブック」って知ってますか?ゲーム機で「アドベンチャーゲーム」と呼ばれている、テキストベースで進んでいくゲームを小説でやる書籍コンテンツ。本を読みながら、イベントが発生するたびに「番号OOの記載へ飛べ」で本の中をページを前後して移動したり、「サイコロを振れ」の結果でお話が分岐していきます。
流れとしてはシナリオがリッチになった「すごろく」とも言えますね。
最近は、このゲームブックが Kindle といった電子書籍でも出ていたり復刊していたりするのですが、これを画面スプリットした iPad pro /2018 iPad(とサイコロ or スマホ)で遊ぶのが、とてもやりやすいんです。
画面の片側にKindleアプリ、もう片方に Apple Pencil 対応のアプリを表示して、マッピングとパラメータメモに使います。 私はお絵描きアプリの Procreate を使ってます。 グリッドアシスト描画機能を使った迷路のマッピングもラクチンです。
ゲームブックの出版社さんのサイトで、ゲームに使うパラメーター記入シートをダウンロードできたりしますので、それを挿入して使います。
サイコロは、リアルで用意できればそれを使っても良いですが、無い場合はフリーのサイコロアプリが便利です。 iPad にインストールしても良いんですが、ぶっちゃけスマホとかで別持ちにした方が画面切り替えの手間が無くて良いかと。 ていうかサイコロアプリ良いですね。 タップで振るというのも気分的に良いですし、個数も簡単に調整できます。
それとテキスト番号の移動が、リアル書籍の場合は実際にページをめくって該当番号を探さないといけなかったのですが、電子書籍だとハイパーリンクのタップなので移動が楽です。 そしてその小さいリンク部分のタップに、ペンがまたちょうど良いのです。
久々に遊んでみて…手ごわい!
子供時代に遊んだ「ドルアーガの塔」3部作が、Kindle Unlimited で無料だったので、これを一通りやってみたんですが……。
手ごわいですね(笑)
マッピング記述の解釈
「西へ3ブロック行った所でT字路になっており、北は2ブロック先で東西に伸びる通路と交差している」
これでマッピングしていくのが、慣れるまで難しい! ……子供時代は頑張ってやってましたが、作者の言葉の解釈と自分の解釈が違うと当然マッピングも違ってきてしまうわけで…。
「先」って進んだ分も含めるのか、含めないのかとか、「十字路についた」が十字路の「手前にいるのか」「真ん中にいるのか」が、前後の文章の流れからだとどっちにも取れたりとか…。 最初はてこずると思います。
今回実際にマッピングをやってみましたが、マップの辻褄が合わなくて心が折れそうになったりも…。 塔の外壁と4隅に付いた時にはその記述があり、そこでマッピングの答え合わせができるんですが、そこでもまた一喜一憂したりします。
セーブ?
さてこのゲームブック……死んだ時ってどこから再開しますでしょう? 死ぬ前の選択肢がある記述番号を覚えておいて、そこから再開するのが普通の考え方ですが……。
でもそれがOKだったら……例えばモンスターとの戦闘だったら「初めっから勝った事にしてサイコロ振らないで戦闘スルー」でよいことになりますよね。 どうせ負けてもやり直せるんなら、つまるところ勝ち確ですので。
かと言って、本当に最初からやり直すのは勘弁いただきたいところ…。
というわけで、私は「各フロアのスタート地点」と「食事可能エリア」を、自主的にセーブポイント=再開地点として遊んでます。 これだと程よい緊張感です。 中盤以降なかなかきっついですが…(笑)。 なかなかシビアだけど楽しいですよ!
ともあれ、やっぱり楽しい
にしても、やっぱり楽しいです。 本をおもちゃにする感覚。 ゲーム機では内部的に処理されてしまう乱数処理を「サイコロ」という形で見ながらそれに一喜一憂する感覚はまた独特で良いものです。
また、このコンテンツの特性上、「地の文」といった状況説明の文章がとても多かったり、読み手の考えをなるべく誘導しないように、あるいはミスリードさせるような書き口がとても独特です。 淡々と書き連ねながら、実はたくさんの情報や書き手の意図が隠されています。 こういうの、私は味があって好きですね。
3DSの「世界樹の迷宮」の語り口もこれに近いかもです。 なので、あのゲームが好きな人は結構はまるかも?
そしてこのゲームブック「ドルアーガの塔」シリーズ、小説としてもよくできています。 書き手の人がおそらく(少なくとも当時は)ゲーム畑じゃない人だったんですかね? 読ませる内容で飽きません。 子供時代、私はクリアした巻を、とりあえず好きなところから読み直したりしてたぐらいです。
そんなこんなで…
そんなこんなで、今はもはや珍しいコンテンツとなったゲームブック、みなさんも遊んでみてはいかがでしょう? 昭和のファミコン時代には結構出ていて、「ゼルダの伝説」「スーパーマリオ」「ネバーランドのリンゴ」など名作がたくさん発刊されました。
中でも私のオススメはやっぱりこの「ドルアーガ3部作」ですね。 メスロン尊いです。
今のところ、電子書籍は Kindle だけみたいです…。500円とお手ごろ価格ですね。 リアル書籍でもまだ売っているみたいですが、リアル書籍だと中古でも1000円以上しますねえ。
ちなみに、Kindle Unlimited 対応書籍(2019.01.06現在)なので、入っていれば無料で3冊とも読めます。一月とかでお試しするのもありです。
【Kindle Unlimited】
【Kindle版ゲームブック 「ドルアーガの塔」】
3巻で完結です。 みなさんの余暇の良いお供になれれば、同好の士として嬉しいです。